2014年1月30日

ツバキ油搾りに挑戦!

自然の中には人間の生活を助けてくれる植物がたくさんあります。
食料、お薬、紙、染料などなど…

その中の一つ、県民の森にも多く自生するヤブツバキの種子からは、良質な油がとれることで日本人に古くから親しまれてきました。
食用、ヘア・スキンケア、薬用…と用途も広いこの油。

今回はそんなツバキ油を自分で採ってみよう!ツバキ油搾りに挑戦です!



まずは材料となるヤブツバキの種を集めに、みんなで森に出発。

遊歩道沿いでさっそく実のなっている木を見つけました。

常緑のヤブツバキの木はツヤツヤした厚い葉っぱが目印。また、樹皮は白くなめらかなので、覚えると簡単に見分けることができます。

そして、肝心の実はこちら…


分厚いからの中に、種がくっついて入っていますね。
これが地面に落ちていると小石のようで見つけにくい!
大変ですが頑張って集めましょう☆


「あったあった!」みなさん夢中で種を集めます♪



種を拾っていい笑顔♪
子供さんの方が見つけるのが得意のようでした。


拾う時間もオーバーして、みなさんのビニール袋に種がたまってきたところでふれあいの館へ。


さて、ここからの下ごしらえがひと手間。

①まず固い殻をわって…

力を入れ過ぎると潰れちゃうので、加減が難しい。


②中身をフライパンで炒って…

香ばしくおいしそうな匂いが教室いっぱいに広がります!


 ③つぶして…

こまかくすると油が出やすいよー


④10分蒸して、アツアツを搾りましょう!

ガーゼをねじって圧力をかけると、じわーっと金色の油が染み出します。
さらにつよくねじると、ポタポタッと紙コップへ!

出てきた~!!


スプーン1杯の油をとるのに、およそ30個の種が必要ということで、思いっきり搾っても出てくるのはほんのちょっぴり…。

そんな貴重なツバキ油なせいか、手についた油も「もったいないもったいない!」と言って、髪の毛や腕にぬりながら作業をする姿も。


最後まで頑張っていた子たちは…
しょうゆ入れに満タンとれました~♪


「しぼり落ちた1滴に感激」という声もいただき、買うのが当たり前の時代だからこそ、昔ながらの手作りの楽しさや、普段何気なく使っている物の大切さを感じてもらえる企画になったのではないかと思います。

種集めからはじまり油を搾るところまで、頑張って作業をしていただいたみなさん、ありがとうございました!

冬のカエル、卵からカエル


1月9日のこと。
いつものようにことりの里に巡回にいくと…
あれ、池の中にカエルがたくさんいる!しかもまわりには卵のかたまりもいっぱい。

ペアの姿もありました。

ちょうど毎年この池で卵を産む、ヤマアカガエルの集団産卵の時期でした。
小さな鳴き声も聞こえます。オスがメスを探しているようです。
他のカエルたちが冬眠している季節、一時冬眠から目覚め繁殖をし、終わるとまた春まで休眠するそう。
土も水も冷たいのに。健気だな…


産卵直後は黒いつぶつぶの塊だけだった卵は
時間とともに水を吸い、まわりがゼリー状になっていきます。

その後、池にはそこかしこに卵塊が。


そして、ついに先日オタマジャクシが孵化していましたよ~!

 
写真のまん中にある、2本の黒いものがおたま。
なんかひじきみたい…(笑)

まだオタマジャクシらしくない形ですが、時々動いています。
暖かくなるころには、池はおたまでいっぱいになるのでは…

森に遊びに来られたときは、ぜひことりの里のおたまたちの成長を見てあげてください。


2014年1月24日

雪の冬鳥観察会

寒さも厳しさを増し、シロハラやミヤマホオジロなど、見られる冬鳥の数が徐々に増えてきた園内。

ということで今年度2回目の冬鳥の観察会を開催しました。
前回はあまり野鳥が見られなかったので、今回は期待大!だったのですが…

なんと前日の夜から雪が降りつもり、県民の森は雪国。。。
野鳥観察には不向きですが、やってみましょう!ということで決行!

講師は野鳥の会三重より矢田さんをお招きしました。


あいにくの天気にもかかわらず、13名のかたがご参加くださり、
さっそく双眼鏡を準備して、白い森に出発!


森に入るとさらに多くなる雪。
空気も雰囲気も、いつもより静か…
鳥たちの声は聞こえるけれど、なかなか姿が見られません。

さんぽの広場では、鳥たちがよく訪れるシャシャンボの木について先生から説明がありました。
ツツジ科スノキ属のシャシャンボは秋になると小さな黒い実をたくさんつけます。
 ブルーベリーの仲間で、その実は鳥の大好物なんだそう。







そんなお話を聞いた後、うしろのシャシャンボの木にメジロの姿が!
あまり警戒していないのか、近くで見ることができました。

しばし広場で定点観測。
コゲラやシジュウカラの声が聞こえ、チラチラと姿を見せます。
必死に目をこらし、野鳥を探す大人たち!その後ろでは…

雪遊びに勤しむ子供たち☆笑


大きな雪の塊を作ったり、寝転がったりと楽しそう!


ふれあいの館へ向けて歩いている途中では…
急にやぶの中からシジュウカラが飛び出してきました。
しかもすぐ近く、双眼鏡がいらない距離です。


胸のネクタイ模様も確認でき、愛らしいシジュウカラの姿に感激されていました。
シジュウカラさんびっくりさせてしまってゴメンね。


そして、ふれあいの館にもどったらまとめの時間。
今回は声のみを含め10種の野鳥を観察することができました。
やっぱり少ないですね…。


でも講師の矢田さんは、鳥だけでなく虫の魅力も語れるお方。
成虫で冬を越すウラギンシジミやフサヤガ、カシの木に巣をつくったトゲアリなど、野鳥だけではない自然観察の楽しさを教えていただくことができました。

2014年1月5日

2014年あけましておめでとうございます。


県民の森は昨日4日から開館。
仕事始めの朝はピカピカのお日様を見ることができました。

つどいの広場より…

まだお休みの方が多いようで、園内ではつどいの広場で凧揚げを楽しむご家族や、元気よくアスレチックに出かける子供たちに出会います。
残り少ないお正月休み、県民の森でのんびり過ごしてもらえると嬉しいです。


それでは皆さま、本年もどうぞよろしくお願いいたします。