2013年1月28日

落し物の犯人は…

昨夜から雪が降り…
県民の森はまたまた雪国。


今朝のつどいの広場は、まっさらな雪の絨毯。
太陽に照らされ、雪の結晶がきらきらと輝いています。


いつもの巡回もなんだか楽しい!

  
 振り返ると自分の足跡だけ…
まっさらな雪の上を歩く嬉しさは大人になっても変わりませんよね。


さて。
そんな巡回の途中、なにやら茶色のツブツブが雪の上にたくさん落ちています。

何かのゴミ?


拾ってみると、どうやらサクラの芽のよう…

でも、全部中身がくりぬかれたようになっています。

うーん。なんでだろうなぁ


広場を一回りして戻ってくると「フィ、フィ、フィ…」と鳴き声。

あたりを探すと、「わーい!ウソだ!」


ウソ…ってウソみたいな名前の鳥ですが、まるで口笛のような鳴き声から“うそぶく”→ウソという名になったそう。

みんなでサクラの花芽をモリモリ食べていました。
犯人はこの子たちだったのね!(笑)


きれいなオスの姿も見られましたよー



ウソの特徴は大きく太いくちばしと黒い頭。そして、のどの下が赤いこと。
ちなみにメスは色が赤くなりません。(上の2羽)
今日はオスが一羽にメスが4羽のグループでした。
写真を撮っていると、となりの木にはジョウビタキ♀も登場!


ピコピコ動かす尻尾がかわいい!

雪の園内も、冬鳥たちのおかげで賑やか。
みなさんもサクラの木のそばでは、食いしん坊のウソたちに会えるかもしれません。
かわいい口笛に、ぜひ耳を澄ませてみて下さいね。


2013年1月21日

冬鳥がやってきた!観察会


連日寒い日が続いていますが、もっと寒い地方から越冬のためにやってくるのが冬鳥です。
県民の森は今、そんな冬鳥達で大賑わい♪

絶好の野鳥観察シーズンということで、日本野鳥の会三重から市川先生と尾畑先生を講師にお迎えし、恒例の野鳥観察会を19日に開催いたしました。


まずはスライドで、観察のポイントやよく見られる野鳥についての予習から。

割れた尾っぽが特徴のトビ。

主役となる冬鳥たちもいろいろと紹介されました。
森の中で見られるといいなぁ。ワクワク。



そしてふれあいの館を出たところで双眼鏡の使い方の練習です。
しっかりピントがあっていないと、せっかくの野鳥たちもキレイに見えないですもんね。


と、突然「コココココンッ!!!」と大きな音。
見ると、なんとアオゲラの姿が!

皆さんすかさず双眼鏡を覗きます!

市川先生も久々に県民の森で確認したとのこと。
最初から大物の登場に感激です。

ヒヨドリや、サザンカの蜜を食べに来たメジロも見るができ、幸先のいいスタートに期待が膨らみます。


それでは移動しましょうか、と歩き始めると、すぐ近くのマツの枝でチョコチョコ動き回る鳥が…

「もしかして、これは…」

「キクイタダキや!」

日本で一番小さな鳥と言われている冬鳥、キクイタダキ参上!
頭の上には菊の花びらのような黄色い模様があり、それが名前の由来となっています。

滅多に見ることができない鳥なのですが、今年はこのあたりでも観察例が多く、「見られたらいいなぁ~」と言っていたところに、いきなりの登場です。

小さい上にすばしっこいこの鳥を双眼鏡でとらえるのは至難の業…
それでも本日の主役級を間近で見られ、みなさんも笑顔です。


つづいて森の中へ…


森のなかは前日の雪が残り、とても静か。
あちこちで鳴く鳥たちの声がよく聞こえます。

広場につくと、しばらく周囲の野鳥を観察。


メジロ、コゲラ、ヤマガラ、カワラヒワなどが次々と見られました。
時々、けたたましい声でなくシロハラが頭上を飛び去り…

上空にはトビの姿も!

「いたいた!」

トビを始め食物連鎖の頂点に立つ猛禽類。
先生いわく、猛禽類が生息しているということは生きものが豊かであるという証拠とのこと。
カッコいいトビの姿、見る事ができて良かったですね。


そして次のポイントへ向かうと、ハゼの実を食べに集まるメジロたちの姿。
その中にいる青い鳥…おぉっ、ルリビタキだ!

きれいな青色をしたオスを見る事ができ、皆さんからも嬉しそうな声が聞こえます。

木にとまっている姿はこんな感じ!
青丸がルリビタキ(メスかオスの若鳥?)。緑丸はメジロです。

普通のカメラで撮ると分かりづらいですが、実際は…


こんな美しい青色の鳥なんです。


野鳥の素晴らしさは、そこで生きて動く姿を見てこそ伝わるものがありますね。



その美しい姿見たさに、ついつい野鳥たちの生活場所に入っていきたくなるのが人情というもの…。
ですが、ぜひ野鳥を驚かさないように、怖がらせないように…彼らの生活を優先し、距離をとって観察して欲しいと先生。

来年も再来年も会えるように、野鳥たちが安心して暮らせる環境を大切にしたいものです。


こうして、この日確認できたのは、声のみを含めると17種ほど。
目標10種!とスタートしましたが、初めて見たという方の多いキクイタダキやルリビタキまで見ることができ、質、量ともに充実した観察会となりました。



まだまだ続く寒い冬、森には野鳥たちの素晴らしい世界が広がっています。あなたも邪魔をしないように静かに森に入っていけば、彼らの方から迎えに来てくれるかもしれませんよ?


2013年1月16日

2013モリメイト初め

毎度おなじみ、県民の森のありがたいボランティアのみなさん、モリメイト。
今年初の活動は12日でした。

ミーティングで今年の方針を確認した後は、野鳥の森の刈り取った草の片づけです。



普段少人数でしかできない作業…なかなか時間がかかるものですが、人が多ければあっという間にほらこの通り!




こうして刈り取った草や落ち葉を取り除くことで、地面に埋もれている草花の種たちが芽を出しやすくなります。


ショウジョウバカマやシライトソウ、もしかしたらキンランも生えてくるかも?と期待せずにはいられません。春が待ち遠しいですね!



作業の最後には、県民の森で採種した希少な野草の種を、増殖のための試験地に播種しました。




自然の環境の中でしか芽を出さない野草のため、試験地はほとんど手をつけていない野生状態ですが(笑)、芽を出せよ~と念を送りながらの種まきです。





モリメイト活動の一つの柱である希少な山野草の保護増殖活動。

その活動が文字通り、実を結ぶ年になることを願っての2013モリメイト初めでした。


モリメイトでは参加者を募集中です。
森の中で体を動かしたい方、自然体験イベントを企画したい方はもちろん、単純に自然や草花が好きな方でも大丈夫!!自分のペースに合わせて活動できます。
興味のある方はぜひ県民の森までお問い合わせを!

森の香りの練り香水づくり

お天気に恵まれた連休の中日。

森の図書館で開催されたイベントは「森の香りの練り香水づくり」。
植物の香りについて学びながら、オリジナルの香水を作っちゃおう!


アロマセラピーで使われるエッセンシャルオイルは、香りを持つ植物からとられたもの。
では、香りはどこに含まれているの…?と森の植物を資料に、ちょっとだけ香りのお勉強。



県民の森にあるクスノキ・クロモジ・スギ・ヒノキ。
葉っぱや茎をちぎると、それぞれ香りがします。

これらの木の香りがもつ特性は、日本でも古くから生活に取り入れられ親しまれてきました。

料理に使うシソやユズなんかも和のハーブです。
植物の香りは、じつは身近な存在ですね。



香りの勉強をしたあとは…
今日使うエッセンシャルオイルをご紹介!

ヒノキ・オレンジ・ラベンダーなど7種類のオイルを用意しました。
順番に香りと効能をチェック。

「いい匂い~」や「わっ。変な匂い!」など、みなさんから聞こえてくる感想が面白かったです。


みんなでくんくん。この頃から図書館の中がいい匂い~


次は香水づくりの要、ブレンドを決めます。
好きな香りを中心に、香りと滴数を組み立てて…
これが結構、想像力を必要とします。
どんな香りになるでしょう!?

親子で相談中!


ブレンドが決まったら、ベースとなるクリームづくり。

湯せんでとかして…



オリジナルのレシピどおり、オイルを加えます!


ベースとエッセンシャルオイルを馴染ませて…
固まったら完成♪



完成した香りのテスト。ドキドキ!


みなさん、それぞれに香りの良い練り香水が出来上がっていた様子。
ブレンド大成功です☆

興味深いのは、男性はヒノキをベースとした爽やかなキリリとした香りを好まれ、
女性は花やかんきつ系を主とした華やかな香りを作られた方が多かったこと。


優しく香る練り香水、是非使って楽しんでくださいね!


2013年1月4日

2013は雪で始まり!



新年あけましておめでとうございます。


県民の森も仕事始めとなったこの日…
前日から降り始めた雪が森を真っ白に染め、美しい日の出を見ることが出来ました。






一面の白い世界は清らかで厳かな気持ちになりますね。


昔から、元旦や正月の三が日に降る雪は「御降」(おさがり)と呼ばれました。
御降が降った年は日照りに苦しむこともなく、天がその年の豊作を約束してくれた印としてめでたがられたそう。
今年はいい年になるかもしれませんね☆



そして、雪といえば…



わーい!みんなで雪遊び!

展示館前の芝生広場では雪を楽しむご家族の姿が見られました。




みんなとても楽しそうです♪力を合わせて、大きなかまくらを作ってくれました。


新しい年も皆さまに親しんでいただける県民の森でありますように。
今年もどうぞよろしくお願いします!