2012年8月2日

糸の紡ぎ手


“流し糸”に“しおり糸”…



何の糸だか分りますか?

実は、クモが使う糸(その形態)についた名前の一部。
なかなか風流な名です。


流し糸は子グモが風をつかまえ、空を飛ぶときに使う糸。

しおり糸はクモが歩くときに必ず引いている糸。
これで、もし落ちることがあっても大丈夫!
色んな種類の糸を使い分けてるんですねぇ。


先日の新聞では、クモの糸から作られたバイオリンの弦が掲載されていました。
プロ奏者にナイロン弦のバイオリンと弾き比べてもらったところ、 クモの糸の方が輪郭のしっかりした音で、柔らかく深みがあるとの評価だったそう。
まさかクモの糸で弦がつくれるなんて!?
うーむ。一度その音色を聞き、見てみたいものです。




少し前のこと。
展示館前のクモの巣には…






きれいな水玉模様が。



つかまったのは水滴たち。



風も雨もつかまえて、さらに音も奏でるなんて…
クモって不思議だなぁと、カメラを覗きながら思ったのでした。


8/5はそんなクモたちの観察会がありますよ☆
虫ハカセになろう!シリーズ第5弾!クモの専門家の先生とお送りします。
奥深く不思議な生態を覗いてみませんか。