2012年6月30日

ヤマモモのジャムづくり


実りの季節といえば…
ドングリ、アケビにクリなど秋の木の実がイメージされますが
夏前の今の時期、秋とはまた違った実りの季節を迎えています。

コウゾや桑の実、ウスノキに木いちごと、優しい黄色、鮮やかな赤に色づくものが多く、こちらの実りは色鮮やかでキレイです。
そんな実りの1つ、ヤマモモを使ったジャムづくりが行われました。




まずは、園内に成っている木いちごを観察しつつ、ヤマモモの木に向かいます。




 赤い実のナワシロイチゴ、成ってるかな? 




そして、主役のヤマモモは今年は裏年…

少ない実の中、熟したものを落とします。



黒いぐらいが甘いね☆




続いてオレンジ色のニガイチゴ。



ニガイチゴはオレンジ色。ナワシロイチゴと食べくらべー!



と、木いちごの観察後、ふれあいの館に戻りさっそくジャムづくりです☆

生で食べてもおいしいヤマモモ。上手にジャムが作れるかな!?



ヤマモモは優しく洗ってね。子どもたちもお手伝い!




そして、グツグツ煮込みます。赤いジュースが出てきましたよー







煮えてきたら裏ごし!お父さん頑張ってます☆


出来上がったジャムはバニラアイスにかけて、お楽しみの試食!


赤いジャムが白いアイスに映えますね☆


ジャムづくりイベントは二回目ですが、楽しかった!と喜んで下さった参加者の皆さまの声を聞き、良かった…と胸をなでおろすスタッフでした。本当にありがとうございました。


今日使ったヤマモモも、自然に生きるものだから、一年に一回しかない恵み。
森の恵みを頂いて、感謝したいですね。
自分で作ればさらにオイシイ♪

また季節の恵みイベントを開催していきたいと思います。


2012年6月29日

トンボの王様が生まれる時


今朝、駐車場の巡回中…
視界の隅で何かが光った!


正体は、日の光できらめいたトンボの羽。
オニヤンマが羽化をしていたのです。



羽は伸びていますが、まだ白っぽい…



調べるとオニヤンマは羽化に4~5時間かかるそうです。
見つけたのが9時すぎでしたから、明け方に羽化し始めたのかな。





やっぱりカッコイイ☆
オニヤンマをアップで撮る機会はなかなかありません…


ふと見ると、もう一匹羽化の最中!





こちらは鏡みたいに並んでいます。
水の中にいた頃の自分を見てるの?




生きものの神秘。

失敗すると命の幕を閉じることになりかねない。そして一番無防備な羽化の瞬間。
駐車場の隅っこで、ひっそりと行われていました。

私たちが気付かないようなところで、虫たちは命を育み、繋いでゆくんだな…
今日はそんな瞬間を見ることができて嬉しかったです。




そして午後、様子を見に行くと
もうオニヤンマの姿はなく、抜け殻だけ残っていたのでした。

無事に空を飛び回ることができて、よかったよかった。

2012年6月23日

秋の七草花壇ができました

「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数うれば 七種の花…」

山上憶良が詠んだこの歌にある七つの野草「秋の七草」。


フジバカマカワラナデシコキキョウなど昔はどこでも普通に見られた花たちですが、里山に手が入らなくなったり、シカに食べられたりして数を減らしています。



今回、みどりの少年隊の花壇植栽では、なかなか見ることも減りつつあるこの「秋の七草」を中心に、野草たちを植えて頂きました。

いままではパンジーやローズマリーといった園芸の花を植えていた花壇ですが、今年はがらりと趣向が変わります。




心配していた天気も良くなり作業しやすい天気の中での作業。



たくさんの苗が植えられ、花壇も賑やかになりました。
まだ花がついていないのでちょっと地味かな…(汗)。

でも、野草たちが育って花を咲かせてくれると一気に華やかになることでしょう。




そしてこの花壇の楽しみ方は花を愛でるだけではありません。

今回植えたフジバカマは旅をするチョウ、アサギマダラがよく蜜を吸いにくる花としても知られています。


たくさんのアサギマダラが旅の途中で休憩している姿を県民の森で見ることができるかも…そんな期待を抱かずにはいられません!



みどりの少年隊のみなさんには余った時間で、芝生広場の草取りもしていただきました。

職員だけでは手が回らない部分も手伝っていただき感謝、感謝です。

ありがとうございました!


2012年6月20日

台風後の落し物?

台風の去った後の森を、被害を調べながら巡回していると…

なんか道の上に落ちてる…。



なんじゃこりゃ?!


実はこれ、キノコです。

表面のしわが脳みそみたいなので、その名もノウタケ

う~ん、ちょっと気持ち悪いかも(笑)



森の中でもよーく見ると、あちらこちらにきのこが顔を出しています。





梅雨のジメジメはきのこにとっていい環境なのでしょうねぇ。


もう少し気温があがる7月になると、きのこ大爆発のシーズン!

7月14日の「夏のキノコ観察会」ではどんなきのこが見られるのか楽しみです。


2012年6月17日

モリアオガエル観察会 第一弾!

梅雨のじとじと、嫌ですねぇ。
でもそんな季節こそのカエル日和!
ということで今年もきました、モリアオガエル観察会!!

雨にもめげず、かえる好きながファミリーが参加してくださいましたよ。
感謝感謝!



これがモリアオガエルの卵。
池や水溜りの上に張り出した枝に泡の卵を産みつけます。



卵塊観察の後は、自然学習展示館で昨年よりオタマジャクシから育てている
モリアオのチビガエルとおたわむれ。


その後ご要望により実際に園内の池で雨の中カエル探し。
今年は卵も少なかったのですが、この雨で産卵活動に火がついたみたい。
日々順調に卵塊が増えてきてます。

タモで水際をガサガサすると、巨大なウシガエルのオタマやトンボの幼虫ヤゴの姿が。
そして、な、なんと雨の中トンボの羽化も!!


三匹の羽化を確認。
カエル以外にも色々見ることのできた観察会でした。

雨の日でも色々と楽しめるものですね。


次の土曜日、6/23にも第二回を行いますので、
皆さまふるってご参加下さいませ。
お待ちしております。
13:30より、事務所のある自然学習展示館集合です!

2012年6月15日

おサルも登場!自然教室!

今日は小学校の自然教室が県民の森で行われました。


まずは「生きものスライドショー」

鈴鹿山脈の山や森、自然に生きる動物たちのスライドを見ながら、県民の森スタッフが話をします。
時折子どもたちには質問が投げかけられ…
やりとりしながらのスライドショーとなりました。




カモシカはどこかな?




と、途中から外から賑やかな声が。子どもが遊んでいるのかなーと思っていたら…

なんと偶然!ニホンザルの群れが教室の前を通り過ぎるハプニング!




窓に駆け寄る子ども達。



じつは、スライドショーではサルの話があったばかりでした。

見計らったように群れが現れ、私たちも驚きましたが
野生のサルを間近に見たことを通して、今日させて頂いた話が子どもたちの心に残ってくれると嬉しいです。



その後は顕微鏡を使って、「虫の観察会」

顕微鏡を覗くと、普段はみれない所が良く見えて面白い!
こわい顔のスズメバチや毛むくじゃらのクモの顔。
青と緑がきらきら輝く、カラスアゲハの羽。
「おーっ!」と歓声があがります。


虫が苦手な子用には、お花を用意。
女の子には、こちらが人気のようでした☆





2時間の教室はあっという間に過ぎましたが、子どもたちは楽しんでくれたかな。



県民の森に住むサル達も登場してくれた今回の自然教室。
こどもたちが自然の中で遊び親しむ機会となり、自然をもう一度考えてもらう場になりますように。



2012年6月12日

梅雨の気分に南国写真展


先週末に東海地方も梅雨入りしましたね。

長雨の季節は、なんとなく気持ちが浮かないもの…。



煙る山々



雨に濡れたアジサイ



そんな梅雨時、自然学習展示館では長雨の気分を明るくするような、南国の写真展を開催中です。

その名も「コスタリカ―楽園の鳥たち」写真展!



コスタリカは中米にある、四国と九州を一緒にしたほどの小さな国ですが、単位面積当たりの生物種数は世界で最も多いといわれるほど、生きものたちの楽園となっている国です。

鳥類はなんと約800種が生息しているそうで(日本は約200種)、「鳥の楽園」とも呼ばれています。




どの鳥も、まさに南国らしい極彩色!

赤、青、緑と日本で見られる鳥たちとは全く違う色遣い。


なかでも有名なのが世界一美しい鳥といわれるケツァール(カザリキヌバネドリ)です。



ケツァール


こんな鮮やかな鳥たちの写真20点以上を見ることができるこの写真展。


雨の日は室内で写真を見ながら、はるか南国に思いを馳せてみるのも一興ではないでしょうか。


2012年6月7日

漢方薬キノココンビ

この時期、植物たちはぐんぐんと育ち、森は緑の濃さを日に日に増していきます。


遊歩道沿いの草も、もちろん元気いっぱい!
おかげで草刈りに追われる日々…(笑)



草が茂っていたところを刈ると、中から面白いものが見つかる事も。


この日見つけたのは並んだ枯れ木についた二種類のキノコ。


分かりますか?

左の木の下の方についている白っぽいキノコがマンネンダケ

奥の木についているのがコフキサルノコシカケ




こちらはマンネンダケ。
いわゆるレイシ(霊芝)ですね。

まだ出始めなので白っぽい色をしていますが、大きくなると茶色い杓子のような形になります。
置物になっているのを見たことがある人もいるのでは?



こちらはコフキサルノコシカケ。
名前の通り、上半分が茶色の粉におおわれています。




両方とも見るからに固いきのこなので、とても食べられるようには見えませんが、薬効のあるキノコとして古くから珍重されてきた、漢方薬キノコの有名コンビです。


意外とよく見かける両者ですが、二つならんで生えていると、なんだかありがたい気持ちになりませんか?(笑)


これから暑くジメジメした季節になったらキノコの季節。
7月にはキノコ観察会もありますので、興味のある方はぜひご参加を!

そのころにはこのマンネンダケも大きくなっているかもしれません。