2012年2月27日

春が待ちきれない花?

また寒さが戻ってきた中、アセビのつぼみがふくらんでいるのを森のあちこちで見ることができます。


アセビは漢字で描くと「馬酔木」。
これは読めない…^^;

馬に食べさせると酔ったようにふらつくからだそうで、実は有毒植物になります。
名前の由来も「足しびれ」に由来しているのだとか。


そんな名前の由来に似合わず、かわいらしく並んだ小さな白い花を咲かせます。

中にはすでにポツポツと花を咲かせているものも。


 この寒さで他の花がなかなか咲かない中、春がくるのが待ちきれなかったかな?

2012年2月26日

梅の開花はいつ?

しばらく寒さがゆるんだと思ったら、また寒くなってきました。
今日の県民の森では、ときおり雪もちらつくほど。
また春がちょっと遠のいた感じでしょうか。


この寒さのせいで今年は梅の開花 が全国的にもずいぶん遅れているようですが、県民の森の梅もまだつぼみのまま。
少しほころびかけたけど、この寒さでまたぎゅっと身を縮こまらせてしまったかな?

紅梅


白梅

2012年2月22日

春を待つ木の芽

寒さのピークは過ぎたようで、このところめっきり暖かくなってきましたね。

冬芽を出して寒さにじっと耐えてきた草木たちも、春が近づいて喜んでいるのかな?
今日はそんな草木の冬芽をちょっとご紹介。


両側の丸い花芽がかわいいクロモジ

オニグルミは葉の落ちた跡(葉痕)も特徴的
まるで羊の顔?猿の顔?

葉芽の形が手を合わせているようにも見えるアカメガシワ

タカノツメは名前の由来がこの芽の形から
きているそうです。

二つ並んだ芽が特徴的なゴンズイ

ビロード状の毛がキラキラ光ってきれいなリョウブ

冬芽のかたちも帽子みたいなヤマボウシ

ドウダンツツジのドウダンは灯台(ロウソク台)から
きているそうですが、冬芽はまさにたくさんのロウソク

ハクモクレンの花芽はふさふさの毛が暖かそう


葉の落ちた木は見るところが無くなってしまったように見えますが、冬芽のかたちだけでもけっこう個性的な主張をしているんですね。

2012年2月18日

ドングリの布染め体験

みなさんは草木染めをしたことがありますか?


草木染め、というとちょっと敷居が高く感じる人もいるかもしれません。
でもホントはとっても簡単なんです。

草や木であれば基本的に何でも煮出して染めることができますが、今週のイベントでは親しみやすい素材、クヌギのドングリでやってみることにしましょう。


染めるのは木綿のハンカチ。
より染まりやすくなるよう、あらかじめ豆乳に漬けてタンパク質を付加する下地処理をしておきます。

まず、クヌギのドングリを砕いて、殻斗(かくと=どんぐりの帽子)といっしょに煮込んで染色液をつくります。

煮込んでいる間の時間は、布に絞りで模様づけ。
できあがりの姿を想像して輪ゴムや割り箸で搾りをいれますが、ときには予想もしなかった染まり方になったり…それがまた楽しいんですけどね♪




染色液に布を入れ、15分ほど煮込んだ後は、

ミョウバンを溶かした液に布を漬け込み色を定着させる(焙煎(ばいせん)といいます)



さらに染色液で布を煮込む



水洗い


という工程。

待っている間はドングリ遊びの時間。
子どもはやっぱりドングリが大好きですよね♪

ドングリトトロをつくったり…

君は何をやっているのかな?(笑)


さあ、こうしてドングリ布染めの完成です!


人それぞれ、いろいろな絞り方をしたので、個性的な模様になっていますね~。

こんな簡単にできる草木染め、さまざまな植物で季節ごとに試してみるのもいいですね!

2012年2月17日

トカゲの干物をつくったのは…

大駐車場下の植栽地で、小枝にささってぶら下がっているニホントカゲの干物を発見。


この干物をつくったのは誰?

人間ではありません。

モズです。


モズには捕った昆虫や小動物などの獲物をすぐに食べず、こうして木の枝などに刺しておく早贄(はやにえ)という習性があります。
食料の確保のためとも言われているそうですが、まだ何のためなのかはっきりとわかっていないのだとか。

身近な鳥でもまだまだ分からないことは多いんですね。

みなさんもこんな光景をみたら、鳥の不思議な生態にちょっと思いを馳せてみてください。

2012年2月11日

ツバキの油しぼりに挑戦!

彩りの少ない冬に県民の森を鮮やかにしてくれる数少ない花―ツバキ。

ツバキとはツバキ科ツバキ属の総称ですが、その中でも県民の森に多いのがヤブツバキです。

実はこのヤブツバキ、実からたくさんの油がとれるんです。
食用油はもちろん、整髪油として利用される高級な油なんですよ♪


夏の終わりから秋にかけて、昨年もたくさんのツバキの実が園内で落ちていました。
それなら、油をしぼってみなきゃ!

ということで、今週のイベントでツバキ油しぼりに挑戦してみました。



まずは園内でツバキの実を拾いに行きます。


落ちてすぐのころは探すまでもなく大量に落ちていたんですが、今はあまり落ちていない…^^;
ひょっとしてシカやイノシシが食べているのかな?


集めた実を砕いてすりつぶします。
一つの実からとれる油は少しなので、たくさんつぶさないといけません。
これがけっこう大変! でも家族で協力して頑張って!


すりつぶしたものをガーゼにつつんで、しばらく蒸したあとにしぼってみると…


出た~っ!!

金色の透き通った油がポタポタと!!


ツバキの実30個からとれる油はスプーン1杯だそうで、とても天ぷらを揚げる量は集められませんが(汗)、中には頑張って入れ物1.5本分しぼった家族もいました☆

とれる量は少ないけども、それも高級感があっていいのでは(?)

これで一回分…でも美しい!


道具を使わず、人力で油を搾りだすことができるというのが楽しいですね。
来年はもっとツバキの実がたくさんある時期に開催したい!

2012年2月5日

雪のキャンバスに絵を描こう!

今年一番の寒波で降った大雪はまだまだ県民の森に残っています。

一面の雪はまるでまっさらなキャンバス…


だったら実際にキャンバスにしてしまいましょう!

と、本日の企画は雪の上のお絵かきです。
でも、ただ絵の具で描くのでは跡が残って汚くなってしまいますし、芸がない。

自然の中でやるのであれば材料も自然のものでなくては!


そこで登場するのがヒサカキの実です。
枝にたくさんついている小さな実は真っ黒に見えますが、つぶすと鮮やかな青色の汁が出てくるんです。
これを絵の具代わりに使いましょう。



まずはヒサカキの実を採って…

つぶして水を混ぜるだけで絵の具の完成!
 真っ白な雪の上では本当に鮮やかな青色が出てきます。


今度はその青色絵の具にレモン汁を数滴…

すると見る間に色が変わって赤色絵の具ができました!


こうして二種類の木の実絵の具で雪の景色がちょっとだけ鮮やかに。


簡単につくれて、自然素材で安心なこのヒサカキインク。
県民の森からの、雪の日の遊び方の一つの提案でした♪

2012年2月4日

フユイチゴでジャムづくり

冬の県民の森を彩る宝石、フユイチゴ

本日はそのフユイチゴからジャムをつくる企画を開催しました。


ジャムづくりの前にちょっとだけフユイチゴをはじめとしたキイチゴの仲間についてお勉強。
県民の森に生えている他のキイチゴ類についてスタッフから説明がありました。

本来はここで遊歩道のあちこちにあるフユイチゴを見に行く予定だったのですが…
木曜日に今年一番の大雪がふって、森はまだほとんど真っ白の状態(^^;
当然フユイチゴは雪に埋もれてしまっています。


仕方ないので外へ出るのは中止にしようかと思いましたが、参加者のみなさんはそれでも実際のフユイチゴを見たい様子。
ということで、雪の中からフユイチゴを掘り出すことにしました。


ふれあいの館のすぐ近くのフユイチゴの群生地で、雪をかき出してフユイチゴを発掘!
「あった!」「こっちにもあったー!」と宝探し気分で掘り出します。
たくさん実っている姿は見れませんが、これはこれで楽しそうですね♪


そしていよいよジャムづくりの開始です。
事前に用意してあったフユイチゴを煮込んで、種をこして、砂糖をいれて、また煮込んで・・・



完成です!!



実はジャムづくりに関してはスタッフもあまり経験がなく、ちょっと不安だったこの企画ですが、参加者のお母さんたちがその分を補ってくれたことでみなさん無事に完成!ありがとうございます!
みなさんきれいな色のフユイチゴジャムを笑顔でお持ち帰りになりました。

自分で実際に食べることのできるものをつくる企画は、森の恵みをより実感できると好評でした。

こんな「食」の企画は今後も開催していく予定。
今後のイベント予定にご注目を!